桜も満開になり、お花見に行かれる方も多いと思います。
今日の墨田川は桜を見る人でいっぱいでした。

その昔は吉原でもお花見ができたんですよ。

写真は明治頃の仲之町通りですが桜が植えられています。
この桜は寛永二年(1749)から毎年三月一日に仲の町の通りに植え込み
（二月下旬頃から根付きのまま移し植えて開花の時期を三月一日と三日の紋日に合わせて、
客寄せの催しとしたとの説もあり）、
下草に山吹を添え、青竹の竹垣をめぐらし、中に雪洞を立てたのです。

桜だけでなく菖蒲見物、吉原俄(にわか)など客寄せの為の年中行事を行っており
この時だけは男性だけでなく婦女子も吉原を訪れていたそうです。

毎年、毎年、桜を植えるのですからかなりの金額が必要だったと思われますが
当時の吉原はそれだけの大金が動く歓楽街だったのでしょうね。
花が散った桜は抜かれて回収される訳ですがこの様を
『花までが盛りをすむと置かぬ所』
と川柳で読まれています。
これは昔の吉原が10年年季だった事に掛けている訳ですが
今は年季もありませんし、吉原年齢があるので永遠の23歳が沢山いますが、
吉原の女の子達もいつまでもいる訳ではありません。
惚れた桜には散る前に逢っておかないと後悔しますよｗ